こんにちは、サフォクリニック医師・白壁聖亜です。
サフォクリニックは80年に及ぶ歴史の中で、美容医療に革新的な技術を提供してきました。今回はその一部をご紹介していきます。
アジア人美容に革命をもたらした白壁式フェイスリフト
その道の人でないと分かりにくいですよね。
ウォルター・スコット・ブラウン賞は「美容医療のアカデミー賞」といわれている賞です。
米国美容外科学会は各国トップレベルの形成外科が一堂に会する中、報告された発表の中からもっとも優れた論文がウォルター・スコット・ブラウン賞を獲得します。
えっ、アカデミー賞ですか!そんなにすごい賞なんですね!
父もびっくりしたそうです。
当時はアメリカ人以外でウォルタースコットブラウン賞を受賞したドクターはいませんでした。
また、大学病院の教授や大病院の形成外科部長が表彰されるのが慣例だったので、開業医の父が受賞するのは想定外の快挙でした。
それほどすばらしい技術だったんですね。
ウォルタースコットブラウン賞を受賞したフェイスリフト術について教えてください。
はい。
父が発表した「東洋人のためのフェイス・ネックリフト術」が普及する前は、欧米のフェイスリフト術がそのまま日本人にも施されていました。
従来の施術とはどんなものだったんでしょうか?
表皮だけを引き上げる施術でした。
欧米人は皮膚の厚みが薄いので、それでも効果があったのですが……。
日本人には合わないものだったのでしょうか?
そうです。
日本人は皮膚に厚みがあり、重い。
皮膚だけ引っ張っても、数ヶ月もすればすぐに元に戻ってしまっていたんです。
そこで父は「もっと長続きするフェイスリフトはないか」と模索したんです。
父は美容外科の神様といわれたゴンザレス・ウロア氏を訪ね、彼の元で皮膚の深部、SMAS筋膜から引き上げる画期的なフェイスリフトを目にしました。
それがSMAS法の原点だったと。
ただ、欧米人と日本人はそもそも骨格が違います。
日本人は欧米人に比べて、アゴや首が短い特徴があります。
頬を引き上げるだけではすっきりした印象にならず、若返り効果もいまいちだったんです。
白壁先生はSMAS法を日本人向けに改良されたのですか?
そうです。
引っ張り上げる筋膜や切開場所を工夫して、日本人でもグッとリフトアップ効果が期待できるSMAS三角弁法を開発しました。
太く短い首元は、余分な脂肪を除去し筋膜を引き上げて、細く美しくデザインします。
首元が細くなると、リフトアップした頬の輪郭がより際立つのです。
日本人の美を引き出すための独自の技術なんですね!
「腫れないフェイスリフト」で最優秀賞を獲得
ただ、父はそこで満足しなかったんです。
次に悩んだのがダウンタイムでした。
切るフェイスリフトはメスを入れます。
そのため、どうしても腫れる期間が生じてしまうんです。
切るフェイスリフトの高い引き上げ効果を考えれば、仕方がないような気もします。
でも確かに、ダウンタイムが辛くてフェイスリフトを諦める方は多そうですね。
そうなんです。
そこで父は、できるだけダウンタイムを短くするために研究を重ねました。
ついに2009年、日本美容医療の最高峰である日本美容外科学会で「腫れないフェイスリフト」を発表。
その年の最優秀賞をいただきました。
切るフェイスリフトなのに腫れないんですか?
はい。
フェイスリフトで腫れやすい場所というのが、こめかみ部分や目の周りなんです。
この腫れやすい部分の処置を工夫することで、腫れを大幅に減らすことができたんです。
切るフェイスリフトで腫れにくいなんて、夢のような技術ですね!
この技術は海外でも高く評価されました。
「アジア人のためのフェイスリフト」と題して、世界的権威である国際美容外科学会のテキストに掲載されたんです。
世界のお手本になるような技術なんですね。
この施術はサフォクリニックで受けられるのですか?
はい、もちろんです。
当院では「ウィークエンドリフト」と呼んでいるメニューですが、週末のお休みでリフトアップできると好評です。
再生医療リジェネラでダウンタイムを短縮
父はさらに、切開の傷跡の治りを早くしたいと考えました。
そこで当院では、フェイスリフトにリジェネラという再生医療を応用しています。
再生医療リジェネラ、それはどんな技術なのでしょうか?
自己の真皮組織を皮膚下に注入して、組織の増殖を助ける技術です。
傷の治癒を早めるだけでなく、皮膚をふっくらさせてハリを取り戻す効果も期待できます。
治癒だけでなく、ハリも出るんですか?
はい。
ハリが失われる原因は、真皮の衰えが原因なんです。
老化で薄くなった真皮組織をふっくらした状態に戻すことで、肌の若返りを促します。
フェイスリフトの効果をより持続させる効果もありますよ。
それは素晴らしいですね!
自分の真皮組織は、どこか目立たない場所から採取するんですか?
フェイスリフトとリジェネラの併用であれば、フェイスリフトで切り取った皮膚から真皮を採取できますよ。
ちなみに、この真皮移植をフェイスリフトに応用したのはサフォクリニックが世界初となります。
これも世界初なんですか!
サフォクリニックでは美容医療の技術を次々と開発していますが、そのエネルギーの源となっているのは何なのでしょうか?
患者さんに最新の美容医療をお届けしたいという熱意でしょうか。
今の技術をただ追うだけでは、どうしても足りない部分が出てきてしまうんです。
患者さんの悩みを「仕方がない」で片づけない、現状に満足しない。
それがサフォクリニックの信念になっています。
まとめ
今回は、サフォクリニックが美容医療にもたらした研究成果についてお話いただきました。
サフォクリニックが国内外で評価されてきた背景には、患者さんへの真摯な思いがあるんですね。
サフォクリニックでは外科的手術だけではなく、内科的な美容法でも最新技術を導入・開発しています。
多彩なメニューからご希望に合う施術をご提案できますので、美容でお困りの際はぜひ当院カウンセリングをご利用ください。
記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員



サフォクリニックが生み出した美容技術はたくさんあると聞きました。
中でも白壁理事長がが開発された「東洋人のためのフェイス・ネックリフト術」は、1986年に米国美容外科学会で発表されてウォルタースコットブラウン賞を受賞されたとか。
ウォルター・スコット・ブラウン賞とはどのような賞なのでしょうか?