Dr.OwselyからSMAS法を習って7年目1986年に「アジア人の為のフェイスリフト手術」を今では珍しくないのですが当時VTR動画での映写はまだ少ない時代でした。
米国美容外科学会よりWalter Scott Brown Award 受賞しました。

徹底的にアジア人と西洋人の顔貌の違いを研究し、なぜ日本人の顔が大きく見えるのか考えました。

何故日本人の顔が大きく見えるのか
1)背が低いこと 背が高いと大顔でも小さく見える
2)日本人は頬骨が前にと突出して顔の横幅が広い
3)下顎の骨が短いため、顎先(頤)が短く丸く横に広いので首が短くなる
4)特に中年以降は広頚筋の緩みと広頚筋上の脂肪が多く感じ、首が短く太くなり下顎骨の張り出しが無いため、顔と首とのメリハリが無く首が短く太く顔が大きく見える。
上の写真の様に、西洋人は耳前から法令線までの距離が短いが日本人は頬が高い為に広くて長い
従って引き上げ面積が広くて難しい
そこで解決策として
1)皮膚やSMASを引くだけではなく
2)皮下脂肪や脂肪を吸引し高い部分は削り軽く平たんにする(脂肪吸引)
3)低い部分や窪んだところには切除したSMASや吸引した脂肪を入れて膨らませ引き上げやすいように平坦にし、移動しにくい重い皮下組織や脂肪を吸引するか蜂の巣の様に沢山穴を開けて移動しやすくする(メッシュの原理)。方法を考えつきました。次の三つです

まずSNASを引き上げる

脂肪を吸引して薄く軽くする特に(法令線の上と首)

窪んだところにはSMASや脂肪を入れて膨らませる(頬骨の下)

同じ緑の大きさの卵型でも、首が長いと小さく見え、太く短いと卵型は大きく見える。
次の章でもう少し詳しく術式について説明します。
記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員

