こんにちは、サフォクリニック医師・白壁聖亜です。
フェイスリフトといえば切るフェイスリフト・スレッドリフト(糸リフト)の2種類に分かれますが、国内の施術数はどちらが多いかご存じでしょうか?
今回は日本におけるフェイスリフトの傾向と問題点についてお話していきたいと思います。
日本では手軽なスレッドリフトが圧倒的
はい、当院でもご相談は多いです。
スレッドリフト(糸リフト)は特殊な糸を埋め込んでたるみを引き上げる方法です。
溶ける糸を使うので抜糸の必要がなく、ダウンタイムもほぼありません。
「施術後でもすぐ人前に出られる」というのはやはり魅力的です。
スレッドリフト(糸リフト)と切るフェイスリフト、割合としては半々くらいなのでしょうか?
2018年におこなわれた美容医療の実態調査(日本国内)では、フェイスリフト全体のうち約95%がスレッドリフト、残りの約5%が切るフェイスリフトでした。
海外では「フェイスリフト=切るフェイスリフト」なので、こんなにスレッドリフト(糸リフト)が圧倒的なのは日本の特徴です。
そんなに違うんですか!
どうしてこんなに切るフェイスリフトが少ないのでしょうか?
ダウンタイムの影響が大きいと思います。
切る範囲にもよりますが、メスを入れるので多少は腫れてしまいます。
また、外科手術への抵抗感もあるので、「切らない」施術を求められる方は多いです。
ダウンタイムがあっても敢えて切るフェイスリフトを選ぶ方が5%……。これはなぜでしょうか?
それは、切るフェイスリフトにしかできないことがあるからです。
切るフェイスリフトにしかできないこと
「切るフェイスリフトにしかできないこと」とはなんでしょうか?
ズバリ、劇的なたるみ改善です。
えっ?スレッドリフト(糸リフト)でもたるみは取れるんですよね?
軽いたるみはとれますが、それ以上にたるみが強いと効果が出ないのです。
糸だけでたるみを過度に引き上げようとすると、お顔のどこかで皮膚が余り、不自然なシワができてしまいます。
そうならないように、ある程度の範囲でしか引き上げられないんですね。
確かに……糸で引き上げても、皮膚が余ったらどうしようもないですね。
そうです。
その点フェイスリフトは余った皮膚を除去できるので、引き上げ効果は段違いです。
お首を含めたリフトアップができるのも、切るフェイスリフトだけですね。
首まわりをリフトアップすると、何が違うんでしょうか?
お顔が一気に若々しくなります。
頬まわりやアゴのたるんだ皮膚は、脂肪をともなって首まわりにまで落ち込んでしまうんです。
余分な脂肪とともに皮膚を引き上げると、お顔がすっきりしてひとまわり小さく見えますよ。
確かに、首まわりがすっきりすればガラッと印象が変わりそう!
スレッドリフト(糸リフト)では不可能なリフトも、フェイスリフトなら叶えられるということなんですね。
そうです。
実際に「他院でスレッドリフト(糸リフト)をしたけれど、効果に満足できなかった」とおっしゃる方が、当院のフェイスリフトをご利用するケースは多いですよ。
切れる医師は少ない?
切るフェイスリフトの施術が少ないのは、施術する医師が少ないからという理由もあります。
美容外科のお医者さんって増えていますよね?
なのに、お医者さんが少ないんですか?
フェイスリフトは非常に難しい施術なんです。
今ほとんどのフェイスリフトはSMAS法でおこなわれていますが、SMAS筋膜の下には顔面神経が網の目のように広がっています。
神経を傷つけないように、そして自然な仕上がりになる位置でリフトしていくには、卓越した技術とセンスが必要です。
それだけの技術を持つお医者様は、今の日本には少ないということなんですね。
日本はスレッドリフト(糸リフト)希望が圧倒的なので、切るフェイスリフトをあまりやったことがないという医師も多いです。
ですが、先ほどもお伝えしたように、「切るフェイスリフトにしかできないデザイン」があります。
強いたるみや首まわりへのアプローチですね。
そうです。
私の父であるサフォクリニックの白壁理事長がアジア人向けのSMAS法を発表した直後は、切るフェイスリフトの施術件数は少なかったんです。
SMAS法の引き上げ効果が高く評価されるにつれて、日本でも施術件数が伸びました。
効果が実感できる施術だから、人気が集まったんですね。
はい。
ですが最近は手軽なスレッドリフト(糸リフト)に押されて、切るフェイスリフトは再び減少しています。
切るフェイスリフトの若返り効果は目覚ましいので、もっと日本でも広まってほしいですね。
年齢を重ねてたるみが強くなったら、切るフェイスリフトにもチャレンジしたいです。
今のお話を聞くと、お医者さん選びが重要なようですが……。
そうですね、やはり切るフェイスリフトの施術件数が多い経験豊富なクリニックを選んでいただきたいです。
サフォクリニックは切るフェイスリフトの施術件数が多いんですよね。
はい。
サフォクリニックは切るフェイスリフトで世界的に高い評価をいただいております。
国内はもちろん海外からも数多くのフェイスリフト希望者が訪れるので、施術件数は圧倒的。
豊富な経験と知見から、さまざまなお顔に合うデザインをご提案できます。
日々の研究により、ダウンタイムも格段に短くなっていますよ。
スレッドリフトでカバーできなくなってきたら、ぜひサフォクリニックのカウンセリングを受けたいと思います!
まとめ
今日は日本のフェイスリフトの傾向について知ることができました。
スレッドリフト(糸リフト)も魅力的ですが、切るフェイスリフトにしかできないデザインがあるんですね。
はい。
どちらを選ぶかお悩みの際は、ぜひカウンセリングルームへお越しください。
たるみの強さや範囲を見極めながら、ご希望に合うメニューをご紹介させていただきます。
記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員



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それだけ利用する人が多いということなのでしょうか?