1)良好な結果が出やすい顔型3種類の一つダイアモンド型

ダイヤモンド型はあまり顎が横に張り出していなくいわゆるV Shapeで若いころはこの形ですが年齢と共に咬筋が発達し、皮下の軟部組織がゆるんで台形の形になってきます。
もともとは骨格の問題ですのでSMASをしっかり挙げると、フェイスリフト効果が出やすいタイプです。
Mini – Facelift with SMAS lifting


皮膚を引き上げるのではなく、皮下にあるSMAS(表在性筋膜)、を広頚筋(首の筋肉)を含めてまず上方に、次にゆるんだSMASに付随している脂肪、筋肉を引き上げて法令線 口角の部分を改善する為に耳の方向に引き上げる事で台形になった顎をシャープなV-Shapeに戻しました。
この一連の手術を報告したのが1994年のマレーシアの東洋美容外科学会での発表でした。
30年以上前でしたので、当時の側頭部まで切開する古い切開デザインです。今は側頭部の切開は行ってません。
この方はまだ40代ですのでいわゆるMini-Faceliftの部類に入ります。
術前口角の外側がゆるんでます下顎のラインが波を打った状態です。
術後です。下顎のラインが引きしまってます。
2)ハート型です
この方も顎が細くV-Shapeですので比較的効果が出やすいです
首にたまった脂肪を十分吸引してゆるんだ広頚筋はSMAS三角弁法で引き締めました
広頚筋の上に溜まった脂肪は吸引し
広頚筋の弛みは、耳前に溜まったSMASを三角弁を作製して耳の後方に移動して引き上げ固此の術式は1986年に米国美容外科学会で報告しウォルター・ブラウン賞を受賞しました。

術前です首に二重あごになる脂肪のたまりがあります
術後の顎の輪郭がV-Shapeとなり首の脂肪もなくなりすっきりしました
左頬は上がったのですが左法令線は改善されていません
この手術は今から30年以上前の手術です。現在は法令線もかなり良くなりましたがここは難しい部位でした。
3)少し難しい顔での手術として 長い長方形型があります
西洋人に多い型ですが首も長いです。
そこで2)と同じようにSMAS三角弁法と さらに広頚筋の下方外側を胸鎖乳突筋膜に直接固定して外側に引き上げます
術前
術後
顔下3分の1が四角からV-Shapeになってます。
見にくいですが首がすっきりしてます。
SMASを高い位置で持ち上げてますので横顔で頬が高くなっています。
残りのタイプは次回にします
更に日本人的な難しい顔貌となってきます。
記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員

