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界面活性剤~②シャンプーの成分~

皆さまこんにちは。
ナースWです。

今回は界面活性剤について②シャンプーの成分~について記載していきます。
髪が軋んでしまう、頭皮の汚れが落ち切らない、
頭皮が痒くなってしまう、などシャンプー選びで苦労している方は多いと思います💦
ぜひこの記事内容を参考にしてください。

まず、界面活性剤とは何か、前回のおさらいです。
界面活性剤は、大きく分けて、
・天然界面活性剤  ・合成界面活性剤
の2つに分けられます。

作用としては、浸透作用、乳化作用、分散作用
3つに分けられ、幅広く使用されています。

さらに界面活性剤のタイプも多数あり、その性質によって洗浄力や乳化作用なども異なってきます。
効果の強い界面活性剤もあれば、反面効果の弱い界面活性剤もあります。
体質や皮膚の状態、使用する用途によって使い分けることにより、界面活性剤は私たちの生活に役立つとても便利なものです。

シャンプーで必要とされている界面活性剤の力としては、
「洗浄力」が当てはまります。
この洗浄力も界面活性剤の種類によって変わってくるため、この後分類に分けて説明していきます。

洗髪する際に、まずはシャワーで髪の毛を濡らすと思います。
その際に、シャワーのお湯だけで汚れは落ち切りますか?
私は実施したことがありますが、ベタベタ感が残りました。

10~20分ほどシャワーをしていると、埃や塵などのゴミは落ちますが、皮脂汚れはなかなか落ちません。
これは、油が水を弾くことにより、皮脂汚れのみ髪の毛や頭皮に残ってしまうのです。
では、皮脂汚れも一色落とすためにはどうしたらよいか。

この問題を解決するために界面活性剤が使用されます。
界面活性剤入りのシャンプーを使用することにより、界面活性剤が、「シャワーの水と皮脂や油汚れと混ぜ合わせる」という働きをしてくれて、
界面活性剤によるシャンプーと混ざった油汚れが泡とともに流れ落ちていきます。

結果、界面活性剤入りのシャンプーは皮脂汚れをキレイに取り除くことが可能なのです✨

ただ、一般的な市販シャンプーに入っている界面活性剤は洗浄力が強いので
体質や髪質によっては、頭皮や髪を洗いすぎてダメージを与えてしまう恐れも。

とはいえ、界面活性剤の種類によって洗浄力の強さも変わります。
自分にあった界面活性剤入りのシャンプーを選べば、ダメージを最小限に抑え、頭皮の被れや感想を心配なくしっかり頭を洗えます。

最初に説明しましたが、界面活性剤の種類は大きく分けて、
・天然界面活性剤
・合成界面活性剤
の2つがあります。

「天然界面活性剤」…自然界に存在する成分
(石けん系・アミノ酸系・ベタイン系)
「合成界面活性剤」…石油などの原料で人工的に作られた成分
(高級アルコール系)
それぞれの界面活性剤のメリット・デメリットを紹介します。

天然界面活性剤

【メリット】
・天然成分のため、頭皮・髪への刺激が少ない
・敏感肌、ダメージ毛にも使用できる
・保湿力がある
・泡立ち、洗浄成分がマイルド

【デメリット】
・界面活性剤が頭皮に残りやすい
・泡立ち、洗浄成分がマイルドのため、油分が多い肌質には、
洗浄力が物足りなく感じる

合成界面活性剤合成界面活性剤

【メリット】
・ワックスやハードスプレーなど整髪料が落としやすい
・油やべたつきをスッキリ落とせる

【デメリット】
・髪や頭皮に対しての刺激が強い

頭皮や髪のダメージが気になる方は、天然界面活性剤入りのシャンプーがおすすめです。
頭皮や髪の毛が強く、汚れやベタつきが気になる、ワックスなどの整髪剤を使用する方は合成界面活性剤入りのシャンプーがおすすめです✨

上記を見るだけだと天然界面活性剤の方が優れているように感じますが、天然界面活性剤は肌(頭皮)に残りやすい性質もあります。
せっかく頭皮や髪によい成分のシャンプーを使用していても、頭皮に残ってしまうと残ってしまった天然界面活性剤が逆に頭皮へのダメージにもつながります。
天然界面活性剤入りシャンプーを使用するときは、すすぐときにしっかり4~5分ほどシャワーで洗い流しましょう。
丁寧にケアすれば、その分髪や頭皮がきれいになってきます。

合成活性剤がおすすめになる場面は「ハードな整髪料を使用した時」、汚れが落としづらい時にピンポイントで使うのがオススメです。

梅雨や夏場に汗をかいて頭皮がベタつく、ハードスプレーやワックスなど、
落としにくい整髪料を使用したなど天然成分は洗浄力が弱いだけに、整髪料やそれに付着した汚れを落としきれていない可能性があります💦

洗浄力が弱いシャンプーでは、2度洗いしたり何度も擦ったりする必要があり、頭皮や髪に優しいシャンプーを使っているはずがかえって負担になることも。
シャンプーは界面活性剤別に、ヘアスタイルやその日の髪の状態によって使い分けるとよいです。

肌質に合う界面活性剤を探そう
普段づかいのシャンプーは、【肌質に合わせたやさしいモノ】がベストです。
ラベルやボトル底にある洗浄成分に注目してみましょう✨

洗浄成分は大きく4つに分けられ、メリット・デメリットによって合う肌質が違います。
高級アルコール系:脂性肌向け(合成界面活性剤)
石っけん系:普通肌向け(天然界面活性剤)
アミノ酸系:敏感肌向け(天然界面活性剤)
ベタイン系:乾燥肌向け(天然界面活性剤)

それぞれの特徴とメリット、デメリットなど記載していきます。

【高級アルコール系:脂性肌向け】
高級アルコール系のシャンプーは脂性肌・ハードタイプの整髪料を使う方に向いています。

洗浄力 :強い
刺激 :比較的強い

<メリット>
・ドラックストアなどで販売されており、入手しやすい
・ドラックストアなどで販売されているため価格もリーズナブル
・泡立ちが良い
・洗浄力が高い

<デメリット>
・パサつき、きしみやすい
・カラー、パーマが落ちやすい

<おすすめの方>
・脂性肌
・ハード整髪料を日常的に使用している

<向かない方>
・カラーをしている
・ダメージ毛
・ロングヘア
・敏感肌

【具体的な成分表名】
・ラウレス硫酸Na
・ラウリル硫酸Na

高級アルコール系最大のメリットは、界面活性剤の中でも洗浄力が強いことです。
他のシャンプーでは落としにくい頑固な皮脂や整髪料もラクに洗い流せます。

ドラッグストアやスーパーなどでも販売しており、価格的にもリーズナブルで入手しやすく使い勝手が良いです。
ドラックストアなどで見かける商品のほとんどが高級アルコール系なんです。

ただし毎日使っていると、髪が硬くなる・ごわつくリスクもあるため、注意しましょう。

【石っけん系:普通肌向け】
石けん系のシャンプーは普通肌・健康毛方のに向いています。

洗浄力 :サッパリ
刺激 :比較的優しい

<メリット>
・洗浄力が高い
・多くが添加物不使用
・環境に優しい

<デメリット>
・パサつき、きしみやすい
・カラー、パーマが落ちやすい

<オススメの方>
・普通肌
・健康毛
・ショートヘア
・髪にハリ、コシが欲しい方

<向かない方>
・乾燥肌
・乾燥性の敏感肌
・カラー、パーマ
・ロングヘア
普通肌の方に向いているのが、石けん系です

【具体的な成分表記名】
・石けん素地
・カリ石ケン素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸エステル

石けん系と言っても、手や体を洗う石けんとは異なります。
石けんを原料としたシャンプーで、固形・液体タイプの2種類があります

天然の界面活性剤ですが、アルカリ性で洗浄力が強いことが特徴です。
洗浄力が強いため、毛穴につまった皮脂の汚れをすっきり洗い流してくれます。
天然素材など、シンプルな成分で作られているのも高ポイント✨
シリコンが入っていない商品がほとんどなので、ボリュームアップさせたい方・ハリコシがほしい方にもおすすめです。

ただヘアカラーやパーマが落ちやすい・髪が乾燥しやすいというデメリットも。
石けん系を使うなら、シャンプー後にヘアオイルなどでしっかり
ケアすることをおすすめします。

【アミノ酸系:敏感肌向け】
アミノ酸系のシャンプーは肌・髪に刺激が少ないから敏感肌の方も使えます。

洗浄力:しっとりマイルド
刺激 :少ない

<メリット>
・地肌、髪に優しい
・頭皮の皮脂バランスを整える
・保湿力がある
・環境に優しい

<デメリット>
・泡立ち洗浄力がマイルド
・頑固な皮脂や汚れは取り入れない場合がある
・残留しやすい(すすぎ残しやすい)
・高価なものが多い

<オススメの方>
・敏感肌、乾燥肌
・カラー、パーマ
・ダメージ毛
・ロングヘア
・広がりやすい髪

<向かない方>
・脂性肌
・整髪料
アミノ酸系シャンプーは、敏感肌で頭皮や髪が傷みやすい方にオススメです

成分表の先頭から5番目以内に以下の表記があれば、アミノ酸系シャンプーです。
「ココイル〜」「ラウロイル〜」という表記を探しましょう。

【具体的な成分表記名】
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ラウロイルグルタミン酸TEA(またはNa)
・ココイルグルタミン酸TEA(またはNa)
・ココイルアラニンTEA(またはNa)

※他に「アミノ酸成分を含みます」「アミノ酸系」など、「アミノ酸」と入った言葉が目印です。

アミノ酸系は必要以上に皮脂を取りすぎず、皮脂のバランスを良い状態に整えてくれます。
アミノ酸系界面活性剤のようなマイルドな界面活性剤です
頭皮への刺激が少ない上、パサつき・枝毛などのダメージケアもできます。
またカラーやパーマのもちもよくなるので、髪のオシャレを楽しみたい方に向いています💕

ただし泡立ちがマイルドなので、擦りすぎやすすぎ残しに要注意です。
ちなみに、泡立ちにくいときは洗顔ネットで先に泡立ててから髪を洗う方法がオススメですよ。
髪や頭皮のダメージケアを優先するならアミノ酸タウリン系(天然界面活性剤)がおすすめです。

基本的に、「~タウリン」と表記されています。
【具体的な成分表記名】
・ココイルメチルタウリンNa
・ラウロイルメチルタウリンNa

タウリンは栄養ドリンクにも含まれ、『細胞膜の安定化や体を正常な状態に保つ』役割を持っています。

アミノ酸系とよく似た成分ですが、きめ細かい泡立ちでスッキリ洗えるのがタウリン系のメリットです✨
またアミノ酸系よりもふんわり仕上がるので、ボリュームを出したい方やパーマヘアの方には特におすすめです。

【ベタイン系:乾燥肌向け】
敏感肌で髪ダメージが心配な人はベタイン系がおすすめです

洗浄力 :しっとりマイルド
刺激 :少ない

<メリット>
・赤ちゃんも使える
・目に入ってもあまりしみない
・保湿、髪の補修作用
・パサつき防止
・環境に優しい

<デメリット>
・値段が高い
・どこでも種類豊富に販売されていない
・洗浄力がマイルド

<オススメの方>
・敏感肌、乾燥肌
・ダメージ毛
・カラー、パーマ
・ロングヘア

<向かない方>
・脂性肌
・整髪料
頭皮が乾燥しやすい方は、ベタイン系シャンプーがおすすめです✨
ベタイン系の成分が一番最初、 もしくは水の次に来ているものを選ぶようにしましょう。
以下のように「〇〇ベタイン」と表示されています!

【具体的な成分表記名】
・コカミドプロビルベタイン
・ラウロイルプロビルスベタイン
・ココアンホ酢酸

「ベタイン」とは、 砂糖大根(ビート)由来の植物が主成分のシャンプーです
すべて植物性由来で赤ちゃんに使えるほど肌に優しく、目に入ってもあまりしみないくらい低刺激です。

アミノ酸系よりももっちりした泡立ちで、使いやすいのがメリット。
さらに、植物の保湿力で髪を補修する作用もあります。
ダメージで広がった髪をしっとりまとめてくれるので、カラーや紫外線でダメージを受けた髪におすすめです✨

ただ洗浄力自体はやや弱めなので、シャンプー前に髪をブラッシングしたり、しっかりお湯で汚れを落したり、工夫して使用することをお勧めします。

【まとめ】
髪質や、肌質(頭皮の状態)、使用した整髪料により使用する
シャンプーを変えると、より髪の毛が良い状態になります✨
いろいろ書きましたが、結局自分は何を使用したら良いの?
と思った方もいると思います。

シャンプーを選ぶ時のポイントは、
自分に合ったやさしいシャンプーは仕上がりで選ぶ。
特に肌が弱い方の場合、髪や頭皮に優しいシャンプーの中でどれを選んだらいいのか迷ったら、使用感と仕上がりをポイントにしましょう

簡単に下に記載したので、こちらもご参考にしてください。

《さらさら・ツヤ》髪ならアミノ酸系
アミノ酸系はサラサラの仕上がりが特徴です!
・髪を痛めにくいため、カラー・パーマのもちがよくなる
・髪や頭皮の傷みを予防して、サラサラな仕上がりになる

《ふんわりヘア》はタウリン系
髪の毛がペタッとなってボリュームが出にくい方、パーマヘアの方におすすめなのがアミノ酸タウリン系。
・ふんわりとした柔らかな仕上がり
・カラーの退色も抑えてくれる
パーマ×カラーをしているならタウリン系がベターです
アミノ酸系の中でも、グルタミン酸、アラニン・グリシン配合のものが特におすすめです。

《しっとりまとまり》を良くするならベタイン系
ベタイン系はダメージを受けている髪におすすめです。

・繰り返すパーマやカラーなどでダメージヘアになっている
・ダメージヘアの痛みを修復したい
・傷んで広がってしまった髪やごわつきを修復したい
上記の悩みがある場合、ベタイン系のシャンプーがおすすめです。

アミノ酸系…カラーをしている、サラ艶髪にしたい方
タウリン系…パーマをかけている、髪をふんわりさせたい方
ベタイン系…髪が傷んでいる方、ダメージの補修もしたい方

界面活性剤は、他の活性剤と組み合わせて泡立ちや保湿力など機能性を向上させているものがあります✨
今回はシャンプーを主に紹介しているので、こちらは割愛致します

以上、界面活性剤についてシャンプーを主に記載致しました。
界面活性剤は、その他化粧品などにも使用されているため、
こちらも改めて紹介できたらと思います。

サフォクリニックでは、薄毛治療の一環としてミラヘアシステムを導入しています。

お問い合わせは、コメント、メール、お電話にてご連絡下さい
お待ちしております💕

代表番号:03-3568-7650
フリーダイヤル:0120-786-734(10:00〜19:00)
メール:info@drlius.net

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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