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気になる線…肉割れについて

皆様こんにちは、看護師Sです。
季節はもう秋ですね。

本日は、いつの間にか出来てしまっている肉割れについて書いていきたいと思います。

肉割れとは

簡単に申しますと、
急な体型の変化に真皮・皮下組織の伸びが追いつかず、断裂することです

この線に見覚えありませんか?

医学的には皮膚伸展線条(ひふしんてんせんじょう)や線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)といいます。

海外ではストレッチマークと呼ばれているそうです。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3つの層から成り立ちますが、何らかの原因によって皮膚が急激に伸びたとき、真ん中の層である真皮が裂け、肌の表面にある表皮の上からでも真皮の断裂がわかるようになるのが肉割れです。
肉割れと呼んでいますが、実は皮膚が裂けてできたものです。
皮膚割れの方が意味合い的に合ってますね。
肌がひび割れしたように陥没したり、しわが出来た状態になります💦

出来やすい部位
・太もも・お尻・ふくらはぎ
・膝の裏・ウエスト周り・背中

全身をくまなく自分でチェックするのは難しいですよね。
ですが、今一度!全身見まわして見てください!
私は太ももの外側に肉割れを見つけてしまい、がっかりしました。

肉割れの原因

①妊娠
妊娠したことで出来た肉割れを妊娠線と言います。
妊娠すると急激に体形が変わることが多い為、そのスピードに真皮がついていけず肉割れが出来てしまいます。

また妊娠中はステロイドホルモンが増加することによりコラーゲンの生成が抑えられ、肌の弾力が失われます。
その為、肉割れが起こりやすいのです。
妊娠時の肉割れは90%以上の妊婦さんが経験されるそうです。
妊娠6か月頃から下腹部や乳房、お尻に出来やすいです。

②急激な体重増加
肉割れと言えば多くの人が太った体に出来たものをイメージする通り、急激な体重増加によるものです。
太っていく体に皮膚の真皮層が耐えられず、皮膚が引っ張られて肉割れが出来てしまいます。
肉割れは柔軟性のない皮膚に出来やすく、脂肪の多いお腹やおしり、太ももなどに現れることが多いようです。

自分では気づきにくい膝裏にも…

③負荷の多い筋トレ
筋トレをして急に筋肉が大きくなると、真皮・皮下組織がいきなり引き伸ばされ、断裂してしまいます。
中でも重い負荷をかけて筋トレをした場合、体の外側の筋肉(アウターマッスル)が鍛えられて発達するので、肉割れができやすくなります。

④成長期
急に身長が伸びる成長期の中学生・高校生にも、肉割れができることがあります。
成長期の体の発達によってできる肉割れは急に発達する部分にできます。
身長が一気に伸びる際に太ももの付け根や内もも、ふくらはぎなど足部分に出来ることもあります。

⑤加齢
通常真皮には肌の弾力を保つためのコラーゲンが豊富にあります。
加齢によりコラーゲンは減少すると、通常なら肉割れが出来るような状況でなくても真皮の繊維が裂けて肉割れが出来ることもあります。

時間経過に伴い色が変わっていく不思議

・赤い肉割れ
赤色や赤紫色の線は活動中のできたばかりの肉割れです。
この色は、亀裂が入った皮膚の下にある毛細血管が透けて見えている為です。
このときは皮膚がわずかにへこんでいます。

・白い肉割れ
赤い肉割れができてから時間がたつと退色し、やがて灰白色になります。
白っぽくなったことで赤い肉割れよりは目立たなくなるものの、表面には細かいしわが出てきて、触るとデコボコになっているのがわかります。

予防法
たいてい肉割れはだんだんと薄くなり、目立たなくなっていきます。
しかし、一度出来てしまった肉割れを完全に消すことは残念ながら難しいのが現実です。
なので出来ないように予防していくことがとても大切です。

・体型の維持
適度な運動、バランスの取れた食事、毎日体をチェックすることで変化に気づくことが出来ます。
特に脂肪の付きやすいお腹周り、お尻、太ももは要チェックです。

・肌の保湿
皮膚が乾燥していると起りやすいので、しっかり保湿をして潤いのある肌を保つようにしてください。
入浴後に保湿力の高いクリームやオイルでマッサージをするのも良いです。

・食事管理
新陳代謝を高め、肌に良いビタミンCやコラーゲンを含む食品を摂取します。
ビタミンA・ビタミンB群・亜鉛などの栄養素も有効的です。

治療法💎

・ケミカルピーリング・トレチノイン
肌の新陳代謝を促進させ、肉割れを目立たなくします。

・レーザー治療
肉割れ部分に照射し、真皮や皮下組織の再生を図ります。

・高周波治療
熱の真皮を収縮させ、コラーゲンの産生を促進することで肌のハリ、ツヤを取り戻していきます。

・ダーマペン(PRP・リジェネラ)
複数の極細針用いたペン型の機械で、皮膚に微細な穴を開けることで、皮膚再生を促進する治療です。
PRP:ご自身の血液から採取した血小板の成長因子を注入することで、肌の細胞が活性化され、皮膚に張りが出ることで肉割れが目立ちにくくなります。
リジェネラ:ご自身の真皮組織を使用し皮膚の回復力を高め、肌の細胞を修復します。

これらの肉割れに対する治療は全て回数をかけて改善していくものです。
予防できるのであれば、出来る前にケアをしていくことが大切です。
しかし出来てしまったものに憂いていても消えることはありません。
ボディケアの一つとしてご参考にして頂ければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました✨

記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医

白壁 聖亜

経歴

  • 2007帝京大学医学部 卒業
  • 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
  • 2019シロノクリニック非常勤勤務
  • 2020サフォクリニック理事就任
  • 2022サフォクリニック副院長就任

所属学会・資格

  • 日本形成外科学会専門医
  • 日本形成外科学会会員
  • 日本美容外科学会(JSAPS)会員
  • 国際美容外科学会(ISAPS)会員
  • 日本レーザー医学会会員

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