目次
話題のフェイスリフト、切開リフトにはいくつかの種類があります。
その中で今回はトータルリフトについてお話させていただきます。
違いを知った上で施術するフェイスリフトを決めましょう。
トータルリフトとは
トータルリフトとは、顔だけでなく、首や額など全体のたるみを改善させるための施術で、フェイスリフトとネックリフトを融合させた施術の総称としている医療機関が多いです。
フェイスリフトは聞いたことがあります。
もともと、フェイスリフトといい、顔に対してたるみを改善するために行われる施術が20世紀初頭あたりから美容医療の主流となっていました。
なのでこちらはご存知の方が多いかもしれません。
最近はトータルリフトが行える医療機関が増えてきています。
トータルリフトがますます気になります。
施術内容
トータルリフトとはどのような施術なのでしょうか?
トータルリフトは、たるみの原因となっている余分な皮膚を切開して取り除き、さらにSMAS(Superficial Musculo Aponeurotic System)と呼ばれる表在性筋膜を、引き上げてリフトアップを図っていきます。
皮膚を切開するということは傷ができて、目立つのではないでしょうか?
耳の前や耳の後ろ、髪の生え際や顎の下から切開をするため、傷は非常に目立たないということが最大の特徴ですのでご安心ください。
施術時間
施術の時間はどのくらいですか?
トータルリフトは、全身麻酔下で行う医療機関もあれば、局所麻酔で行う医療機関もあるため、施術時間は一概には言えません。
最短で45分というところもあありますが、しっかり行う場合4~5時間が平均です。
また、たるみの程度や施術の範囲によっても施術時間は異なります。
トータルリフトの注意事項
次はトータルリフトを受けるうえで注意しておきたい事項について細かく見ていきましょう。
適応年齢に関して
トータルリフトは何歳から受けられるのでしょうか?
トータルリフトの適応年齢は40~50代が一般的です。
ですが、この年齢にこだわらず、40代、60代の女性でもトータルリフトを受けられている方はいらっしゃいます。
該当する年齢でなくても受けられるということに安心しました。
トータルリフトは年齢よりも老けて見られやすい、顔全体がたるんで下垂してきた、たるみが気になる、首のたるみやしわが増えてきた、引き締まった顔を取り戻したいという方であればどなたさまでもお受けいただけます。
該当するという方はお気軽にご相談くださいね。
施術に関する注意点
切開ということは麻酔を使うということですよね?
先ほどもお話したように麻酔は、局所麻酔で行うところもあれば全身麻酔で行うところもあります。
こちらについては、施術をする医療機関によって方針が異なるので必ず確認をしましょう。
麻酔もしますし、施術当日は入院が必要ですか?
日帰りで施術を行えるところがほとんどですので、施術後はご自宅に帰宅できます。
一昔前は、施術後は患部を包帯でぐるぐると固定していたところも多かったのですが、現在はそういったことはありません。
手術後はやっぱり顔が腫れてしまいますか?
手術後はどうしても腫れてしまいますが、1週間ほどで腫れがひいていき、施術後2週間ほどで施術前のようにもどっていきます。
人によっては腫れ始めるのが2~3日後という方もいらっしゃいます。
また、寝て過ごしている方が腫れやすくなるため、腫れを予防するためにも極力普段通りの生活を送るようにしましょう。
腫れはいつごろから取れますか?
腫れがすべて取れてすっきりとするのは手術後1か月程度となります。
術後のダウンタイム
トータルリフト後のダウンタイムはどのくらいでしょうか?
トータルリフト後のダウンタイムは10~14日程度とされていますが、こちらについては個人差があります。
なるべく毎日シャワーを浴びたいのですが、手術後すぐにシャワーを浴びられますか?
手術直後からシャワーをすることは可能ですが、手術直後は首から下に軽くシャワーを浴びる程度としましょう。
2~3日は創部を触らないように過ごすことが理想なので、洗顔やシャンプーも創部を避けて行うように心がけ、術後3日を過ぎてから、創部もシャンプーや洗顔をして傷口をきれいにしていきましょう。
翌日から仕事があります。
メイクはしても良いですか?
ポイントメイクであれば、翌日より可能です。
創部にはまだファンデーションを直で塗ることはできません。
フルメイクが可能となるのは術後3日を過ぎてからです。
抜糸はいつごろでしょうか?
おおむね、手術後7~8日目となります。
トータルリフトの効果に関して
トータルリフトの効果は個人差があるものの、人によっては10歳以上の若返りができる方もいらっしゃいます。
効果の出る範囲や持続についてはどのくらいなのでしょうか。
効果の出る範囲はどれくらいか
効果はどのくらいの範囲で出てきますか?
トータルリフトは額から首までの幅広い範囲に対して効果が出ます。
具体的には、額のしわやまるみを改善したり、顎や首のたるみ、顎のラインをきゅっと引き締める効果が期待できます。
持続期間に関して
切開をしているということは長くもちますか?
トータルリフトの持続期間は施術の範囲やもともとのたるみの程度などによって個人差があるものの、おおむね5~10年は効果が持続できるものと考えられています。
10年はうれしいですね。
トータルリフトは一度の施術で、こめかみ、頬、首という広範囲のリフトアップができます。
ですので期間が長いだけでなく、広範囲の若返りを期待できるのがうれしい施術です。
トータルリフト料金やカウンセリングに関して
最後にトータルリフトを受けるにあたり気になる料金やカウンセリングについて解説していきます。
料金やオプション、同時に受けられることの多い施術など
麻酔もするし、料金は高いのかなと思うのですが……。
トータルリフトは保険適用外の施術となるため、料金は施術を受ける機関によって異なりますが、150~300万円程が平均的な料金となります。
また、こちらは施術のみの料金となりますので、こちらに加えてカウンセリング料や施術を受けるまでの診察料、施術後の診察や抜糸の料金が別途かかるとお考え下さい。
他の施術も一緒に受けることってできますか?
トータルリフトと同時に受けられる方が多いのは、ボトックス注入やヒアルロン酸注入、各種糸を使ったリフト術をオプションとして追加することも可能です。
いろいろと受けられるんですね!
カウンセリングに関すること
カウンセリングではどんなことをするのでしょうか?
カウンセリングでは、トータルリフトが今の状況にぴったりの施術方法なのか、またトータルリフトをすることでどの程度改善が見込めるのかについてをチェックしています。
そもそもトータルリフトが自分の肌の悩みにあっているかどうかを相談できるのですね。
また、トータルリフトを受けるにあたり顔が腫れるなどのリスクもありますのでそのリスクについても丁寧に説明をさせていただきます。
カウンセリングの中で、しっかりと医師に聞きたいことは確認してくださいね。
記事監修医師プロフィール

サフォクリニック副院長/美容外科美容皮膚科医
白壁 聖亜
経歴
- 2007帝京大学医学部 卒業
- 2010湘南鎌倉総合病院形成美容外科勤務
- 2019シロノクリニック非常勤勤務
- 2020サフォクリニック理事就任
- 2022サフォクリニック副院長就任
所属学会・資格
- 日本形成外科学会専門医
- 日本形成外科学会会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 国際美容外科学会(ISAPS)会員
- 日本レーザー医学会会員



最近、トータルリフトという施術を聞いて気になっています。
トータルリフトについて教えてください。